サファイヤアンドロイドの夢
ジェイル!!
最後に叫んだ男の声が、いつまでも頭の中に響いていた。
私は、男の腕から逃れたい一心だった。


気がつけば、私は、砂漠にいた。
朝日が昇りかけている。あと2時間もすれば大パニックが起こるのだ。
私は、太陽を背に歩き始めた。
1時間もすれば、人間の街につくはずだった。
パニックが起これば、中に入るのは容易いだろう。私はリアルヒューマノイドタイプだ。丹念な検査をしなければ、見た目で私をアンドロイドと断定するのは難しい。

私は歩く。
人間の街に向かって。
Mr.Dに会う為に。
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