サファイヤアンドロイドの夢
感染
5年前、今の数十倍の飛び交う光線を避け、飛び降りたのは極寒の海だった。
そうして自由の地を思い描いてもう一度飛んだ。
降り立った小さな街。
私の新しい人生を始める為、新しい記憶と顔を手に入れようとしていた時に、腕を怪我したアンドロイドと出会った。
今まで小さな世界に閉じ込められていて世間知らずのアンドロイドは、私の言うことをすべて信じた。
革命を手伝ってくれるなら、腕の形成手術を受けさせてやると言って闇医者に連れて行った。そこで私は闇医者を抱きこみ、記憶転写を行った。
アンドロイドのAIに書き込まれたメモリーをすべて吸収し、私の記憶全てをアンドロイドのAIへと移し込んだ。
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