天神学園高等部の奇怪な面々27
「けしからん娘殿、お前は確か、生徒会の役員だったな」

善の言葉に、けしからん娘は頷く。

「ちと物を訊ねるが…この学園には、ぬいぐるみの生徒もいるのか?」

「生徒っていうか…」

けしからん娘とリヴリア、その視線が。

「……」

善の目の前、つぶらな瞳の巨大ウサギに向けられる。

「……ははっ」

軽く笑う善。

「戯れを…そんな…まさか…」

「まさかじゃないぴょん」

五所川原の後ろから、バイオリン妹が顔を出した。

「五所川原君は、私が作ったぬいぐるみだぴょん」

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