天神学園高等部の奇怪な面々27
「……」

目をパチクリさせる善。

その表情が。

「なっ!」

一気に強張る!

「五所川原殿の背後から人がっ!」

いやいやいやいや。

「前からいたじゃん、花音ちゃん!」

けしからん娘がツッコむ。

「馬鹿な!そんな筈はっ!」

寧ろ今まで気づかなかった方が、馬鹿な、である。

「ならばこの娘が、五所川原殿を傀儡として操っていた邪悪な妖術使い!」

愛刀・菩薩に手をかける善。

「面妖な妖術使いめ!よくも…よくも!五所川原殿の無念、俺が果たしてくれよう!」

誰かこのちっさいの止めろ。

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