百鬼夜行の主



幽side


一瞬、冷気が私の頬を撫でた。


何かと思い、背後を見る。私は眼を見開いた。


そこには、雪だるまの鬼灯が気絶した状態で倒れていた。



「鬼灯!?」


私は鬼灯に駆け寄り、雪を掃った。


「鬼灯、大丈夫か!?」



『主様…?』



意識が戻った鬼灯が頭を押さえたまま半身を起こした。





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