夏の君を

始まった、夏大

今日まで恭弥はよく頑張った。


甲子園に行くために。


そして
あたしを甲子園に連れていくために。



『ぜってぇー甲子園連れてってやっからな!』


この言葉を信じ続けて、
願い続けて、



もう、13年。


とうとう来た、この日。



夏が始まる――――
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