Level.0
「憐れですねえ…」
「ええ」
「最初からそのつもりだったのでしょう?」
「そのままそっくりお返しします。貴方が部屋から出るなんて珍しいですから」
そう言うと、キングはふふふと笑みを零した。
お前も憐れだと言わんばかりに。
そんなのわかってるけどね。
でも抗うしか、生きる術を持たないのだから。
「さて、彼の最後でも見ますかね」
キングは私の返事を聞かぬまま、歩き出す。
私はそれに続いて職務室を目指す。