相手にされない王子様
「本当に扱いやすいですね、スバちゃんは」
絶対そこは分かりやすいの間違いだ。
「有川、週末デートしよ」
「スバちゃん、今日は天気が良いですね。
こんな日には屋上で食べるのが一番ですね」
ここに来て正解でしたと言って笑う有川。
俺の話は聞いちゃあいねー
だけどニコニコしながらお弁当を広げる彼女を見て押し黙る俺もどうかしてる。自覚はある。
「そうだな」
そう言って青い空を見上げ、やわらかな風を肌に感じる。
俺が彼女に相手にされる日はまだまだ遠い。
ー終ー

