ともだちのつくりかた。
「怖いと思わないんですか?」


「別に」


独りが怖いだなんて、そんなことを考えたことはなかった。


「……ずっと不思議だったんですけど、全然怖がってないですよね、埋められてから」


彼女の言葉に、そういえば、と僕は内心で頷く。

元々感情は人より希薄であることは自覚していたけれど、ここまで取り乱さずにいられるとは思わなかった。

非現実的な状況が返っていいのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。

どちらでもいい。
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