ともだちのつくりかた。
「結局、失敗、する話だったんじゃ、ないか」


段々と喋るのが辛くなってきた。

僕の言葉に、少女は一層深くうなだれてしまう。


「じゃあ私は、やっぱり友達が作れないんですね」


寂しそうに少女が呟く。

その言葉を聞いて、僕はあからさまなため息をついた。

どれほどその存在に執着しているというのだろうか。

そんなに、『寂しい』ことが怖いのだろうか。


「それならさ、もう僕が、友達で、いいじゃないか」
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