一生忘れられない恋…

それまでの私(高校時代)

高校までの私は、なかなかの部活少女だった。
小学校から始めた陸上で、中学時代にもそこそこの成績を残した。
その成果なのか、陸上が強い県立高校にスムーズに入れたのだった。

私の行っていた高校は、県立高校だったけど、運動部・文化部を問わずあらゆる部活動が県内トップクラスで、勢いがあった。
しかも、生徒のほとんどが大学進学を目指す進学校でもあった。
男女共学で、規則も割りと緩く、学区内の中学生の志望率はダントツだった。

高校のある市は、私が中学までを過ごした田舎町から比べたら、はるかに都会だった。
中学時代に『プチセブン』や『ポップティーン』を読みながら憧れた女子高生になるには最適の環境だった。
1時間に1本あるか無いかの電車で私は1時間かけて、高校に通った。
まるで、漫画『瞬きもせず』の主人公にでもなった気分だった。

そんな高校で、私は陸上部に入りかなり充実した日々だった。
1年から3年まで、ずっと全国駅伝を目指して頑張ってきた。
結局全国までは行けなかったけど、県で3位に入り地方大会には行けた。

毎日毎日、朝練・授業・放課後は暗くなるまで走っていた。
日曜日休みなんて当然あるはずも無く、長期休みともなれば即合宿入りだった。
本当に朝から晩までよくまぁ、走り続けていたもんだ…。
今となっては、想像もつかない生活だった。

まぁ、そうゎ言っても高校生なんて、遊びたい盛りでもある。
恋愛の事で頭がいっぱいの年頃だ。
幸いにも、うちの高校はスポーツが盛んなだけあって、いい感じの男子が多かった。

春高バレー常連の男子バレー部のエース君と、文化祭をきっかけに仲良くなって、
お付き合いしてみたり。
甲子園を目指す野球部員に、かなり長く片思いした挙句、両思いになったり。
体育祭がキッカケで仲良くなった年下の生徒会君と何故か、付き合ってしまったり…。

その他にも、他校の強豪駅伝チームの先輩と、ちょっといい感じになったりした。
ミーハーな私は、かっこいい先輩に憧れてみたり、地元の先輩と微妙な感情を抱きあったり…とかなり恋多き女でもあった。

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