略奪愛の結末
篤朗が姉をほめるのが 最近鼻につく。

おねえちゃん 美化しすぎだから~

たぶんこれは 嫉妬。
中三ながらそれは わかっていた。

姉が 美しくて聡明で 優しさに満ち溢れる
そんな人なんだってことは
私が一番わかっていた。

私のために

姉が一生懸命なこともよくわかってる。

他の人に 褒められるなら鼻が高いけど
篤朗だけは イヤだった。


姉を語る 篤朗は どこか違うのが
恋する私には 危険を察知していたから……。


「俺の兄貴って メグさんの同級生なんだ。」

「そうなの?」

「兄貴ってさ 結構いい男で
もてたんだけど メグさんには相手にされなかったらしい。
ザマミロ~って感じだったんだ。」

「篤朗ってお兄ちゃんいるんだ。」

「いるよ~すべてにおいて優れた兄が。
めっちゃ イヤだよ。比べられてさ~。」

篤朗も私と同じなんだって思った。

「マリもおねえちゃんと比べられるのイヤだな。」

「誰も比べる人いないじゃん。」

そりゃそうだけど……。

篤朗が…だよ……。
わかってないな………。
< 10 / 365 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop