略奪愛の結末
「ずいぶん成績があがったな。」

姉に褒められる以上に 篤朗に褒められるのが
すっごくうれしくて また頑張るぞって思った。

「これなら志望校も合格できそうだな。
だけど気を抜くなよ。ラストスパートだ。」

「はい 篤朗先生!!」

中三の夏

私はもう 篤朗に対しての想いに気が付いていた。

篤朗の横顔や シャープを持つ綺麗な指
そして声……私の心の中には篤朗がいっぱいだった。

「こら 何ボーっとしてんだ?」

私の頬を軽くつねる。
触れる指にドキドキしてる。

私は 篤朗に恋をしていた。

「ね マリが高校行っても来てくれる?」

「あはは~それは…どうかな。
俺も来年は就職してるはずだしね。」

就職か……。

「勉強にかっこつけて四年間遊んでばっかいて
こうやっていざ 就活始まったら
自分の不真面目さにやっと気づいて後悔するよ。」

「もう決まったの?」

「そうは簡単にはきまんねーの。今の世の中は。
こうなりゃ どこでもいいからさ……。
そう考えるとメグさんはすごいよな。
バリバリ仕事してるじゃん。
大学なんか行ったとこで 仕事も決まんないなんて
笑われるよな。
メグさんってマジすご人だよ。」

篤朗がため息をついた。
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