略奪愛の結末
受験までラストスパート

篤朗は何事もなかったように家に通いだした。
だけど姉にはよそよそしかった。

「篤朗?気持ちわるいな~。
なんか怒ってる?」

「怒ってませんよ。」

「そう?」姉の困惑した顔が美しい。

みんな知ってるんだよ・・・・・。
おねえちゃんが人のものを好きになって
いつか奪おうとしてること……。

「何?マリ?」

「ううん~おねえちゃん綺麗になった?」

「そう?別に何もしてないけど……。」

鏡を覗き込む。

「恋でもしてる?彼氏できた?」

「ダメダメ~~私はダメよ。
マリが独立するまでは……おかあさんでいなきゃ。」

「おねえちゃん 綺麗な時は一瞬なのよ。」

「うわ~~それってひどくない?」

姉が爆笑した。

私も笑いながらも心の底で
女の姉を見つけていた。

「おねえちゃん 早くいい人がいたら
結婚していいんだよ。」

「ありがとう。それよりも先に
合格だよ 合格~~~。」


姉が私にほお擦りをして美しい笑顔で微笑んでいた。


「マリが合格したら 篤朗も一緒にお祝いしましょ。」

何も知らない姉・・・・・。
私たち全部知ってるのよ・・・・・・。
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