略奪愛の結末
飛勇を寝かしつけて 眠れずにテレビを見ていると
ふすまが開く音がして マリが立っていた。
「おかえりなさい。」
「大丈夫か?」
真実を知ってしまったからなのか
マリが今にも倒れてしまいそうに感じた。
「うん……何だか熱っぽくて……
体起こしてるのもだるくて……。」
「俺も寝るとこだから…一緒に寝よう。」
トイレに行ったマリを見送りながら
不安が押し寄せてきた。
痩せたとしか感じてなかったマリが
今日は やつれた という気がした。
後悔の念が襲ってくる。
何でもっと早くに 病院を進めなかったのか
今回も真紀が強引に連れて行って
やっと腰をあげたけど
黙っていたら 日々の暮らしにかき消されて
また伸びていたのかもしれない。
口ばかりで
病院に行けと言ったところで
もっと様子に気を配るべきだったのに
ふらつきながらマリが戻ってきたから慌てて支える。
「ありがと。今日は最高に具合悪い日で……。」
俺はしゃべりかけたマリをお姫様抱っこした。
「あ~ビックリした~~。」
軽さに背筋が凍った。
「さ お姫さま お布団に入りますか~」
わざとにおどけたように言うと
「怖いよ…篤朗……。」
マリがしがみついてきた。
ふすまが開く音がして マリが立っていた。
「おかえりなさい。」
「大丈夫か?」
真実を知ってしまったからなのか
マリが今にも倒れてしまいそうに感じた。
「うん……何だか熱っぽくて……
体起こしてるのもだるくて……。」
「俺も寝るとこだから…一緒に寝よう。」
トイレに行ったマリを見送りながら
不安が押し寄せてきた。
痩せたとしか感じてなかったマリが
今日は やつれた という気がした。
後悔の念が襲ってくる。
何でもっと早くに 病院を進めなかったのか
今回も真紀が強引に連れて行って
やっと腰をあげたけど
黙っていたら 日々の暮らしにかき消されて
また伸びていたのかもしれない。
口ばかりで
病院に行けと言ったところで
もっと様子に気を配るべきだったのに
ふらつきながらマリが戻ってきたから慌てて支える。
「ありがと。今日は最高に具合悪い日で……。」
俺はしゃべりかけたマリをお姫様抱っこした。
「あ~ビックリした~~。」
軽さに背筋が凍った。
「さ お姫さま お布団に入りますか~」
わざとにおどけたように言うと
「怖いよ…篤朗……。」
マリがしがみついてきた。