略奪愛の結末
胃がパンパンに膨らんでいるのか
息苦しさに 横になった。


今頃 飛勇は何してるかな。
運動会では いつも目立つ存在の飛勇

インドア派の私の血を この子はあまり引いていない気がする。

何でもこなして多分頭もいい。
スポーツもできるし 体格もいい

私よりも姉タイプの子だと思う。
姉もなんでもこなせる子だったらしいから
遺伝っていうものは 何だか皮肉だなと思っていた。

それから私はまだ篤朗には話していない計画を進める。

姉がこっちへ戻ってきたことは
やっぱり運命だったのだと思う。

姉に甘え そして一番近くにいるのに遠い存在でもあった。
姉が立派すぎればすぎるほど
私は素直にそれを受け入れられずに ひねくれていく。


憧れがやがて 思春期を迎え 嫉妬と変わり
篤朗を挟んで 憎悪となり

そして今 姉がまた私を救ってくれる大きな安心になった。


さんざん勝手なことしてきて
結局はこうやってまた 姉の優しさに甘える自分が
情けなく哀れでもあるけれど


私には 大切な人たちがいるから……。


「治療をしなければ 余命はさらに
短くなりますよ。」

医師にそう言われた。

自分で自分の体の限界は そう遠くはないのはわかっていた。

篤朗が 夜中 自分のパソコンの前で 泣いているのを何度か見ていた。
履歴には 私の病気について
家族の在り方など そんなサイトばかりがあった。

どう支えて行くか

篤朗を巻き込んでしまった自分が情けなくなった。

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