略奪愛の結末
鏡の中 やつれていく自分
やせ細り 骸骨になっていくのだろうか

具合が悪く 寝ていることが増えた。
飛勇の要求にも答えてあげられなくて
ついついイライラしてしまう。

抗がん剤 放射線治療が
私には対して効かないようで
お金ばかり使わせて 申し訳なく思った。

数回の治療を終えて
自分の寿命と向き合った。

これから先をどうするのか
ネットを調べまくり
医者とも話をして

ホスピスで対応してもらうことに決めた。


そしてそれはあえて地方の病院へ入院するということ。
きっと家族は大反対だろう。


「飛勇 そんなことママには
絶対に言うな わかったか。」

篤朗のめずらしく厳しい声に目がさめた。

隣の部屋では篤朗が飛勇にご飯を作っていた。

「だって ママ 具合悪いから
何もしてくれないんだもん。
この間もサッカー おじいちゃんたちもダメで
ママに連れて行ってって言ったら
そんなわがまま言うなら やめちゃいなさいって
怒られたんだよ。」

「それは飛勇がわがままだからだよ。
大人の都合っていうこともあるんだ。
それにママは今病気だろ?退院したばかりだよ。」


「わかってるよ 我慢してるもん。」

そう飛勇には一杯我慢させて
篤朗には一杯迷惑をかけてしまっている毎日だった。


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