略奪愛の結末
「今さ 友達が来てるんだよね。
誤解するなよ。」


ドアを開けに行った篤朗が慌てている。

「女の子?」

「突然来るなよな。連絡よこしてくれよ。」

顔を出したのは少し神経質そうな感じのおばさん


「はじめまして 家庭教師でお世話になってました
道下マリともうします。」

「道下さん?家庭教師?」

「大学んときのバイトしてたんだ。
先輩の妹さんだ。」

「あら そうですか。
お役に立てたの?うちの子。」

「はい おかげさまで志望校に合格しました。
先生のおかげです。」

「あら~先生だって~。
お役に立ててよかったわ。
あなた 可愛いお客様がいらしてたわ。」

「お 篤朗の彼女か?」

眼鏡をかけてちょっと小太りのおじさん


篤朗は頭をかかえて 目で
ごめんと言った。


「あのさ 俺 送ってくとこだから
用事終わったらとっととかえってよ。」

「あら ご飯すんだのね。
もしかしたらあなたが?」

「はい。オムライスなんですけど。」

「ありがたいわね。
うちの篤朗は ご飯食べるくせに自分じゃ何もしないのよ。
ありがたいわね。」

私はとびきりの笑顔で 篤朗の両親に好かれようと必死だった。
案の定いい印象は植えつけられた手ごたえを残して
両親は「マリちゃん」と呼んでくれるようになった。
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