海宝堂〜海の皇女〜
ポムと呼ばれた老人は、しわしわになった手をシーファの頬に伸ばした。
シーファはその手に自分の手を添えると、老人の手を受け入れた。
「お、おお…シルフェリア様…本当にシルフェリア様なのですね?
こんなにお美しくなられて…わしは、わしは…あなた様がこの国を出ていかれてどんなに悲しかった事か…いや、もうそんな事はどうでもよいですな…こうして戻ってきてくださった…」
目に涙を溜めながらシーファにすがるポムはさっきとはうってかわって弱々しく見えた。
「ポムじいちゃん……ありがと、私の為に…そんな………ごめんね。」
シーファはポムの肩を優しく撫でた。
ポムはリュート達の存在を思い出すと、慌てて顔を拭って、シーファから離れた。
「…おほん。それでこの者達は何者です?
シルフェリア様のお付きにしては頼り無さそうに見えますが?」
「ポムじいちゃん、失礼よ。この3人はお付きなんかじゃないわ。私の大切な仲間なの、それにたくさんの海を越えてきてる、頼りなくなんかない。」
シーファの真剣なまなざしにポムは3人をまじまじと見つめた。
「…シルフェリア様がそう言われるのならば…そうなのでしょうな。」
「…あれ、絶対に俺達の事、信用してねえぞ。」
リュートが呟くとニーナとガルも同感、とうなずいた。
シーファはその手に自分の手を添えると、老人の手を受け入れた。
「お、おお…シルフェリア様…本当にシルフェリア様なのですね?
こんなにお美しくなられて…わしは、わしは…あなた様がこの国を出ていかれてどんなに悲しかった事か…いや、もうそんな事はどうでもよいですな…こうして戻ってきてくださった…」
目に涙を溜めながらシーファにすがるポムはさっきとはうってかわって弱々しく見えた。
「ポムじいちゃん……ありがと、私の為に…そんな………ごめんね。」
シーファはポムの肩を優しく撫でた。
ポムはリュート達の存在を思い出すと、慌てて顔を拭って、シーファから離れた。
「…おほん。それでこの者達は何者です?
シルフェリア様のお付きにしては頼り無さそうに見えますが?」
「ポムじいちゃん、失礼よ。この3人はお付きなんかじゃないわ。私の大切な仲間なの、それにたくさんの海を越えてきてる、頼りなくなんかない。」
シーファの真剣なまなざしにポムは3人をまじまじと見つめた。
「…シルフェリア様がそう言われるのならば…そうなのでしょうな。」
「…あれ、絶対に俺達の事、信用してねえぞ。」
リュートが呟くとニーナとガルも同感、とうなずいた。