純情♡SWEETIE
月光SIDE

初めてキスをした。

土砂降りの雨の中

二人でびっしょり濡れて帰った。

小さな毬乃の傘は二人を濡らさないでいられるほど

キャパはなかった。

ホントは傘を持ってたけど少しでも彼女に近づきたくて

持ってないふりをした。



おかげで念願のファ-ストキッスGETだ!


傘の中で目を閉じてオレを待つ毬乃は、

もう神々しくて、

キスするなんてもったいないとさえ思ったけど、

意を決して唇を重ねた。


触れた唇のあまりのやわらかさにもうとろけてしまいそうになる。


俺の緊張が伝わったのか真っ赤になりながら


強く唇を載せてくる毬乃

ほんと真っ赤でって、

おいおい息してないじゃん。

キスをやめて、


「毬乃呼吸忘れてるよ。」


というと

おおきな息を吐いてから


「キスって難しい。」


って笑顔で言うからおもわず笑ってしまった。


毬乃 超可愛い。

< 16 / 170 >

この作品をシェア

pagetop