少女は偽りの恋




「…天文学専攻です。」

小都音は何故かムスっと不機嫌そうに答える。
吾妻昌巳が、心外そうな顔をしたのが、
小都音は気に入らなかった。


「へぇ…。
ツグミちゃんは?」

そこでツグミは自分がロクに自己紹介をしていなかった事に気付いたが、とりあえず質問に答えた。

「私は歴史学専攻です。」


「二人は同級生?」

途絶えず質問を続ける吾妻昌巳を、壬生藜は顔を顰めながら見つめていた。


すると気のせいか、その質問でツグミと小都音の間に不穏な空気が漂った。

暫くと言ってもほんの数秒かもしれない間が空き、
壬生藜は居心地が悪くなって、座り直す。



…これは大学の合同コンパか何か。

壬生藜は顰めていた面を更に顰める。


そう思っていた際、目の前のツグミが重たい口を渋々といった風に開けた。

「私は大学二年生で…、

小都音は大学一年生。」




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