俺様彼氏の甘い罠















「 ─────────前山さん 」




その少し後に、休憩室に
入って来たのは・・・会長だった。




逃げ出しそうになったけど
今私は隠れているわけで・・・
逃げる必要はないんだって
思って、ぎゅっとひざ掛けの
裾を強く握った。




「 何ですか? 」


「 ・・・澪ちゃん、居ないの? 」


「 休憩入ってるので、
  校内に居ると思いますよ 」




冷静な結花ちゃんの言葉に
すごいなぁ、なんて感動した。




会長って言うだけでこんなにも
私は動揺しているのに・・・




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