俺様彼氏の甘い罠
「 へぇ、そう 」
「 ・・・もういいですか?
私も一応休憩中なんですけど 」
「 ああ、うん・・・けど 」
会長の小さな笑い声と
結花ちゃんの舌打ちが聞こえた。
どうしたんだろう、って
首を傾げていたら、
被っていたひざ掛けが引っ張られた。
「 ─────────この子、少し借りるね 」
私が掴んでいたはずのひざ掛けは
会長の手が掴んでいて、
掴むものが無くなった私の手には
会長の指が絡んでいた。