俺様彼氏の甘い罠
「 返す代わりに俺のモノになる?
それとも俺のモノになるから
これはもう要らない? 」
用意された選択肢は2つだった。
だけど、どっちも私にとって
良い結果になることがないくらい
さすがの私にも分かって、
ぐっと下唇を噛んだ。
──────────・・悔しい。
どうして落としてすぐに
気付かなかったんだろう。
もっと早く気付けていたら
この人より早く見つけていたら、
こんなことにはならなかったのに。
「 ・・・ほら、どうする? 」
どっちを選んでも、
私は会長のモノになる。
・・・・それなら・・・・私は・・・・