黒姫
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シャーッ…………
少し熱めのシャワーを頭から浴びる。
シャワーの隣に大きい浴槽があり、それにはお湯が張ってあった。
体が冷えていたから少しそのお湯に浸かろうかな?と思い、浴槽をチラッと見る。
浴槽には、白の半透明のお湯に紫色の花びらが水面に浮いていた。
辺りはホッと安心できる良い匂いが漂っている。
きっと、紫色の花びらの匂いだ。
花びらが浮いている湯船なんて初めて見たから、入っていいのか躊躇った。
………で、結局入るのを止めた。
何か…レベルが高すぎる。
シャワーの下にあるシャンプーっぽい物を少し借り、ワシャワシャと私の黒い髪を洗う。
「………って、この後どうするんだろう。」
ふと思い出したようにポツリ呟く。
制服を脱いだ時に、スカートに入っていたケータイを使おうとしたが電源が入らなかった。
湖に入った事が原因だと思う。
防水ケータイじゃないから、壊れてしまうのは当たり前だよね…。
「…けど、あの扉の向こうに金髪の外人さんがいるんだよね。言えば警察に連絡してくれるはず…。」
シャワーを浴び終わったら、あの外人さんに事情を話して警察に通報しよう!!
そう決めて、シャワーを止めた。
棚にあったタオルでゴシゴシと全身を拭く。
そして、足元に畳んで置いていた制服に視線を落とす。
借りていた白いローブも綺麗に畳んで、制服の隣に置いといた。
「……流石にタオル一枚であっちに行くのはマズいよね。」
あいにく、裸にタオル一枚巻いた姿で出て行く度胸は私には無い。
けど、足元にある制服は濡れたままだ。
どうしよ……と思っている時に、茶色の扉からコンコンとノックする音が聞こえた。
「あっ、はー………って!ちょっと待って!!開けないで!!!」
キィ…と、静かに開く扉にビックリした私は思わず声を上げてしまう。
勿論、タオルで体は隠してある。
「申し訳ございません。お召し物をご用意致しましたが…。」
落ち着いた感じの声が、少し開いた扉の先から聞こえる。
声から判断すると女の人だ。