私のナイトはやくざ
マンションに付くと、黒塗りの車が止まっている。

間違いない・・・

俺は、管理人に声をかけた。


「すいません・・・1010の山下組長の所に行きたいのですが・・・
 組長に鳴らすなと言われておりまして、、、
 玄関のかぎが開いていると言われているので、
 ここを開けていただけませんか」


もちろん、鍵がなければこのオートロックのドアが開かない・・・
管理人も考えているようだった。

しかし、山下が組長であることを薄々気がついていたらしい人は、
関わりたくないらしく・・・開けられないと言ってきたが・・・

中から、出てきた。

もちろん、その時、自動ドアは開いた・・・

きっと、勝手に入ったという事実を作りたいのだろう。

おれはもちろん、なにも言わず、開いたドアをくぐりぬけた。


エレベータホールでまつ俺は、こんなにもエレベータが遅いことを感じたことはなかった。


エレベータが到着して、そしてそれに乗り込んだ。
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