私のナイトはやくざ
俺が、ゆっくりと進んでいくと、激しい音が聞こえてきた…


俺はとっさに真由が殴られていると感じた。


急いで、廊下とリビングの間と思われるドアを開ける。

そこでみた光景は・・・

置物と思われるのはすべておとされ、真由は床に倒れこんでいた。


「真由!!」

俺は真由の傍に駆け寄ろうとした。

しかし、山下が真由の体を抱き上げた。


「高籐組の若頭さんが、不法侵入ですか・・・
 しかも、俺の女に向かって、何て言いましたか?」


「真由は俺の妻だ、キサマ真由に何をした・・・」


「真由美は俺の女ですよ、昔も今も・・・
 真由美は俺と離れている間に、遊んでしまっていたようで、
 今、しつけし直したところですよ・・・」


真由をみると、体はところどころ怪我を負っているし、唇からは血が流れていた。


俺は、真由のその姿を見た瞬間・・・頭の中で何かがキレる音がした。


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