私のナイトはやくざ
数時間たったんだろうか?

玄関のチャイムがなった。

彼は何も考えず、ドアを開けた・・・

「いやあー。元気?おかねはできた?」

とても能天気な声が聞こえてきた。

でも、その声に・・・

「まっまだです。なんとかしますから・・・」

彼の声は震えていた。

「なんとかってできるの?
 もう、君ひとりじゃ無理でしょ。
 彼女に助けてもらわないとね・・・」

そう言って、家の中にずかずかと入ってきた男が数人いたい。

「あらぁー。こんなに殴られちゃって。かわいそうに・・・
 こんなバカのために大変だね。
 でも・・・君にお金をつくってもらわなくちゃね」


そう言って、私の顔をなでた・・・

気持ち悪い・・・そう感じた。
もう、私の人生は終わりなんだなって・・・そう思えた。

その男は、私を抱きかかえて、家をでた。

きっと、テレビで見るような人生を送るんだなって思ったら、
なんだか笑えてきた。


どうせ、私は・・・



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