私のナイトはやくざ
部屋に入ると、真ん中に彼は伏せている。

私は、顔を見ることができず、顔を横にそらした。


「お疲れ様です」


一斉に声がかかった。

その声に反応した、彼は私たちの方へ顔を向けた。


「ずいぶんなことをしてくれたな…山下。」


「それはどーも。
 自分の女を取り返そうとしただけなんですけどね。」


「よくもそんなことが言えるな。
 真由は俺の女だ。
 キサマの女ではない。」


「ふっ。お前が俺から真由美を奪ったんだ。
 そして、真由美を洗脳しただけだ。」

「バカが…真由がお前におびえているのに気がつかないのか?
 お前は、大切なものの守り方すら知らないただのガキだ。」

「・・・・・」


彼は何も言わなかったというより…言えなかったに違いない。

もう、終わりにしたい。

こんな私でも、幸せになりたい。
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