私のナイトはやくざ
その直後、玄関の扉が開いた。

携帯を耳に当てながら、入ってきた人は・・・


『高籐さん?!!』

ぼんやり見えたその人をそう感じた。

「てめーか。俺の女にてーだしたのは・・・」


「・・・真由美さん大丈夫ですか?ってそんなわけないですよね。
 でも、もう大丈夫ですよ。

 言ったでしょ。私がなんとかしますよって。」


「てめー。何してんだ。俺の女に・・・」


「俺の女ですか?自分の女にこんなことをする奴がよく言えますね。」


「はぁー・・・すかしてんじゃねーよ。
 俺の女に俺がなにしよーとてめーに関係ねーだろう・・・」


「その彼女から助けを求められたんです。
 それこそあなたには関係ないでしょ。
 
 それに・・・自分で遊んで作った借金を彼女に負わせるなど、
 男として失格です。」


「言われたくねーよ。俺たちの事だ。」


「俺たちの事ではありませんね。あなたのことでしょ。
 まさに、彼女には関係はない。

 それに、女性に暴力をふるう男は最低だと思いますよ。」

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