私のナイトはやくざ
高籐さんは冷静に・・・

彼は怒りにまかせているような会話が続いた。


『高籐さん、すいません。私が電話をしたせいで・・・
 巻き込んでしまった。
 すいません。
 もう、結構ですから・・・これ以上、関係のない高籐さんを巻き込みたくないから・・・』


「関係ないですか・・・さみしいことを言わないでくださいね。
 真由美さんを助けるのは私ですよ。」


『高籐さん・・・』


「いいですか?私の質問に正直に答えてください。
 この彼を今も愛しているのですか?」


『・・・・それは、愛してい・・・ません。
 別れてほしいと言っても無理でした。』


「そうですか・・・それならば簡単なことですよ。」


「てめー。なに言ってんだ!!俺の女だろ。
 俺のために金つくりゃーいいんだよ。」

彼はいきなり私の腕を掴んで、立たせた。


「乱暴はよくありません、手を離しなさい。
 これ以上、真由美さんに手を挙げるなら、私も考えがありますよ。」


「ほー・・・インテリなおっさんが俺に何かできるのかよ…」

「インテリとは・・・ありがたく受け取っておきますよ。
 今すぐに、真由美さんと別れると決めてください。

 そうすれば、借金はなしになりますけど…どうしますか?」
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