私のナイトはやくざ
「真由美ちゃん?なんか墜ちてるみたいだけど…
 あいつから理由を聞けば、そんなことないって分かるけど…

 とりあえず、ここに呼びだそっか・・・」


紀子さんは私の携帯を鞄から取り出すと、和真さんの番号と出し、発信ボタンを押した。



プルプルプル


「真由?どうした?何かあったのか?」

とてもやさしいことが聞こえた。

それだけで、心がいやされる思いだ。

『あっあの・・・和真さん。お願いがあるの。』


「真由のお願いなら、何でも聞いてあげる…言ってごらん」


『今、会社の人と飲んでて・・・このお店まで来てくれませんか?』


「もちろん。今から行くけど…俺が顔出して大丈夫?
 真由の会社の立場とか・・・」

『かっ和真さんに来てほしいんです・・・』

「まったく・・・可愛いことをいう・・・すぐに行く。
 場所を言って・・・」


電話を切って15分後には和真さんから到着の連絡が入った。
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