私のナイトはやくざ
あれよあれよという間に、車に乗り込み、

一路、和真さんのご実家に行くことになった。

お土産をなんとか購入できたことだけでも救いだった。


「こんなもん、持っていかなくてもいいんだぞ。」


『そういうことではありません。始めが大切ですから・・・
 それに、ご両親に少しでもいい印象を持っていただきたいですから・・・』


「ばーか。俺が惚れてんだから、それだけでいいんだよ。
 それに、親父たちは何も言いやしねー。
 俺が連れて行く初めての女だからな」


『えっ?それって』


「遊びを女を連れて行くほど、俺は暇じゃねーんだよ。
 真由・・・すこしは俺の本気に気が付けよ・・・」


きっと私の顔は真っ赤だ・・・


「可愛い顔見せんな・・・理性がもたねーよ」

そう言って、和真さんは私に唇を合わせた。

これは魔法だと思う・・・

どんな時でも落ち着ける魔法・・・
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