私のナイトはやくざ
「そうですか・・・こんな息子でも役にたっていますか?
 それならばいいのですが・・・

 それから、ひとつ伺ってもいいですか?」


『はい・・・』


「単刀直入に聞きます。
 体の怪我は和真ですか?」

見えてないと思っていたのに…


『ちっ違います。
 こっこれは・・・』


「親父も目ざといな・・・
 俺が、真由をいたぶるわけねーだろ。
 俺がマジで惚れた女だぞ・・・」


「そうだろうとは思ったが・・・やはり気になってな」


「ああ・・・元の男から受けた跡だ・・・
 そこから俺がすくった・・・」


「理由は?」


「男が借金作って、真由が売られそうになった。」

「どこの奴だ。。。」

「うちの傘下の組からの借金だった。
 金は男から回収するように俺が言った。問題ない」

「そうか・・・真由美さんは大丈夫ですか?」

『はい。和真さんが病院も連れてってくれましたし、
 何から何まで、お世話してくれました・・・』

「和真がですか・・・・相当惚れられたんですね。面倒な男に」

「親父・・・何っ言ってんだ。」

私は、二人の会話を聞いていたら、顔が微笑んでいたのだろう


「真由美さんは笑顔が素敵ですね…
 きっとそれに和真が惚れたんでしょ・・・」

< 59 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop