血塗れの蝶
「へぇ~。本当だったんだ・・・。」
亮が驚いたように、そう言った。

「嘘だね!!」
それに対して、龍平は怒鳴った。

             ャ
『・・・嘘だと思うなら、殺ってみる?
 それとも、あたしの身体、調べる?』

「調べさしてもらうぞ!!」

うわぉ!!龍平は変態なのかい?
そんな即答して・・・。

『場所を変えよ?さすがにここじゃ、
 脱げないから・・・。』

と、いうことで・・・。
資料室へ移動したあたし達。


――――――――――。

『・・・勝手に調べれば?』

あたしは、資料室に来るなり、
そう言って、銃を向けられたみたいに、
手をあげてそう言った。

「んじゃ、お構いなく・・・。」
龍平はそう言って、あたしの
身体を捜しまくった。


「えっと?拳銃が1,2,3・・・
 11個。ナイフが2個と、小剣が5個。
 剣が1個で、竹刀が1・・・。」

螺羽が、あたしが隠し持っていた
武器を数える。

「多くない?さすがに・・・。」

『それくらい持ってても、まだ
 足りないくらいだから。』

「マジか・・・。」

『・・・まぁ、龍平?
 気ぃすんだでしょ?』

「・・・あぁ。これで全部だと思う。」

今のあたしの格好は、下着だけ。
もちろん、恥ずかしいが、みんな、
あまり見ないでくれるから、大丈夫だった。

『もう、終わり?』

「あぁ。」
龍平はそう言って、あたしに背を向ける。

・・・これで全部か?
残念だったね・・・?

カチャッ‐‐‐‐。

『残念。あと、2つだったのにね?
 クスッ この銃と小刀。
 さすがに胸と髪だけは見逃したね?』

そう言って、あたしは龍平に小刀を投げ、
銃を向けた。

ヒュッ

サクッ

あたしが投げた小刀は・・・。




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