血塗れの蝶
龍平の真横に刺さった。
「髪・・・?」
龍平は、小刀を抜いて、自分の綺麗で
細い指先で、クルクル回していた。
『そ。髪って言うか、首かな~?
ネックレスとしていつも、持ち歩いてる
小刀。胸の中に隠してる銃。
見逃したよね?』
意地悪くあたしは、笑った。
「ネックレスね~?フッ 拡大すんのか?」
龍平はそう言って、あたしに
小刀を投げてきた。
『まぁね?』
それをあたしは、指と指の間でキャッチ。
小刀を小さくして、また首につける。
「・・・それじゃ、見つかんねぇわな?」
『フフッ』
「お前、sutaraって知ってるか?」
『あぁ、あたしの家の周りを囲んでる
あんたのチームでしょ?
どうにかしてよ・・・。毎回毎回、
追われんのって嫌なんだから。』
今日も、朝登校するとき、こーの家から
出たのに、追われてるし・・・。
ストーカーかと思った。
「気付いてたのか!?」
驚いたように、海太は言った。
『あたしをなんだと思ってる?』
挑発するみたく、あたしは言った。
「・・・気付かないフリ・・・案外、
・・・美王・・・怖い・・・。
・・・油断・・・出来ない・・・。」
さっきまでなにも言わなかった、陣明が
急に口を開けたかと思ったら・・・。
「怖い」と言われた。
・・・あたし、泣いていいんだよね?
えッ!?あたし、泣いていいんだよね?
ねぇ、怒っていい?
「美王、お前のこと、気に入った。
これからは遠慮ナシに、攻めるぞ!?」
龍平は、そう言ってあたしに近付き、
耳元で囁いて、資料室を去ってしまった。
その後に続き、他のみんなも去っていった。
「覚悟、してろよ?」
いったい、なんのことやら・・・。
――――――――――。
このとき、龍平達に関わったことで
あたしの運命は、大きく変わったことに
気付けなかった。
「髪・・・?」
龍平は、小刀を抜いて、自分の綺麗で
細い指先で、クルクル回していた。
『そ。髪って言うか、首かな~?
ネックレスとしていつも、持ち歩いてる
小刀。胸の中に隠してる銃。
見逃したよね?』
意地悪くあたしは、笑った。
「ネックレスね~?フッ 拡大すんのか?」
龍平はそう言って、あたしに
小刀を投げてきた。
『まぁね?』
それをあたしは、指と指の間でキャッチ。
小刀を小さくして、また首につける。
「・・・それじゃ、見つかんねぇわな?」
『フフッ』
「お前、sutaraって知ってるか?」
『あぁ、あたしの家の周りを囲んでる
あんたのチームでしょ?
どうにかしてよ・・・。毎回毎回、
追われんのって嫌なんだから。』
今日も、朝登校するとき、こーの家から
出たのに、追われてるし・・・。
ストーカーかと思った。
「気付いてたのか!?」
驚いたように、海太は言った。
『あたしをなんだと思ってる?』
挑発するみたく、あたしは言った。
「・・・気付かないフリ・・・案外、
・・・美王・・・怖い・・・。
・・・油断・・・出来ない・・・。」
さっきまでなにも言わなかった、陣明が
急に口を開けたかと思ったら・・・。
「怖い」と言われた。
・・・あたし、泣いていいんだよね?
えッ!?あたし、泣いていいんだよね?
ねぇ、怒っていい?
「美王、お前のこと、気に入った。
これからは遠慮ナシに、攻めるぞ!?」
龍平は、そう言ってあたしに近付き、
耳元で囁いて、資料室を去ってしまった。
その後に続き、他のみんなも去っていった。
「覚悟、してろよ?」
いったい、なんのことやら・・・。
――――――――――。
このとき、龍平達に関わったことで
あたしの運命は、大きく変わったことに
気付けなかった。