血塗れの蝶
ってか、さっき龍平がなんか言ってた
ような気がしたけど、気のせいだよな?

『行くぞ・・・。』

「はいッ!」

あたしは裏から単車を出して、他の奴等を
音で呼び出した。

ブオォォォォォン‐‐‐‐。

すると、校舎の中から・・・。

「総長が呼んでるぞ!?」

「急げ!1秒で下に行けぇぇ!!!」
など、下っ端達の声が聞こえてきた。

「只今、集まりました!!」

『・・・随分はやくなったじゃねぇか。
 上出来だ・・・。』
あたしはそう言って、ニコッと笑った。

「ッ///ありがとうございます!!」

『お前等、風邪か?顔、赤いぞ?
 ってか、はやく行くぞ?
 治療とか必要だろうしな?』

「はいッ!」

下っ端達はそう言って、あたしのあとに
付いてきた。


―――――――――。

ガラガラガラッ

「総長!?学校は・・・?」

『あ゛ぁ゛!?テメエ等が襲われて、吞気に
 学校なんか行けるか!!?』

「・・・そんな理由で?」
驚いた顔をして、あたしを見る下っ端達。

それにあたしは頷いて、次々に指示を出した。

『怪我した奴は、2階のあたしの部屋に
 連れてこい。』

「了解しました。」

『幹部は立てるだろうな?・・・うん。
 晶!!和輝を運んでくれ!!』

「わかった。・・・う゛、重ッ!!」

晶は和輝をおぶったが、晶の方が小さく、
だいたい165cm。
和輝はだいたい、182cmはある。

身長差もあるし、体重の違いもあるか・・・?

因みにあたしは、174cmでぇ~す♪
デカイでしょ?

『ッと・・・。』

あたしは智樹をおぶって、2階のあたしの部屋に
連れてきた。

『おい。起きろ?』

ペチペチッ頬を叩いても、
なかなか起きない智樹。


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