血塗れの蝶
「わかった。行くぞ~?」

尚人はそう言って、悠斗と令二を連れて行った。

バタンッ

『・・・さっき、美月組があたしのぞ』

ガタンッ

扉の外から、そんな音が聞こえてきた。

ガチャッ

ドアを開けて下を見ると、悠斗達がいた。

『なにしてるのかな~?盗み聞きとは、頂けないな~?
 あッ!もしかして、吊るされたくてやってるの?
 みんな、M?うっわぁ~、変態♪』

あたしはロープとガムテープを持って、黒笑をした。



―――――――――。
 
「・・・。」

部屋に戻ると、唖然として奴等を見ている琥畏。

「お前、マジで吊るすなよ・・・?」

『あの3人が悪いんだから知らないよ?』

「怖ぇな?お前って・・・。」

知らないもんは、知らないから。

因みにあたし、ガチであの3人を吊るしましたぁ~♪

窓の外に吊るしてあるんだ。
んで、うるさくしたらハサミでチョッキンしちゃうの。

あ、そうそう。もう既に尚人は失神してるよ?

・・・智樹みたく、氷水被せたら起きるかな?

「・・・んで?話って何だよ?」

『あ、うん。あのさぁ~♪』

「真面目な話だろ?美王が自分から来るなんて、
 よっぽどじゃなきゃ来ねぇし・・・。」

さすが、琥畏♪
お見通しだね~。

・・・さてさて、あたしもおふざけキャラを
チェンジしなくてはだね?

チェーンジッ!!

「殴っていいか?」

『てへッ★うそうそ・・・。』

あたしはそう言って、真面目な顔にチェンジした。


―――――――――。

あたしは、琥畏にさっきあったこと。
美月組のことを話した。

『で、免許証ってのがコレ。見覚えある?』

「・・・中田 陽平。俺の組の中で、1番
 藍桜に恨みを持っている奴だ。」

『藍桜じゃなくて、あたし。”藍蝶”じゃなくて?』

「・・・そうだ。」

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