血塗れの蝶
「なんで・・・怖がらない?」

『さぁ?ってか、そんなに震えて
 撃てんの?』

楓の腕は震えていて、銃の位置が
定ってない。

コイツの勇気はこんなもんか…。

なんて諦めてた。




のも、つかの間。


「俺をバカにするなよ!!!」

怒鳴り声と同時に、バァンッ!!
という音が幹部部屋に響いた。




『…カハッ!フッ…。お前の、
 勇気は、本、物…だ、な…?』

あたしは途切れ途切れに
そう言って、
意識は途絶えた―――――――。









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