ラッキービーンズ【番外編】
頭の中で友達の顔がぐるぐると回る。
だけど地元の友達以外で仲がいいのはホナミくらいで、もう結婚してるし。
あとは……。
チラリと再びキッチンに目をやる。
水嶋が鍋にキムチを投入してるところで、二人で楽しそうにどのくらい辛くするかを相談している。
「あ、リアちゃんはダメでしょー。完全水嶋さん狙いだし」
「う……、そ、そうかな」
「大体、俺のタイプじゃない」
「……仲良いのに」
「ノリが合う子と彼女にしたい子はまた違うもんなんだってば」
「……そうかな」
八木原くんと会話をしながらも、私はそわそわと落ち着かなくなった。
やっぱり自分の彼氏が他の女の子と仲良くしてるのを見るのはいいもんじゃない。
水嶋にそんな気全くないって分かってるのに、私って心の狭い女だなあ、なんて落ち込んだ。
そしてリアちゃんと八木原くんがくっついてくれればいいのに、なんて自己中な考えを一瞬でも持ったことを、二人に申し訳ないと思った。
しばらくすると具材のいっぱい入った鍋がテーブルへと運ばれてきて、「あー、二人とももう飲んでるぅ!」なんてリアちゃんに明るく責められたりして、四人の食事会はスタートした。
だけど地元の友達以外で仲がいいのはホナミくらいで、もう結婚してるし。
あとは……。
チラリと再びキッチンに目をやる。
水嶋が鍋にキムチを投入してるところで、二人で楽しそうにどのくらい辛くするかを相談している。
「あ、リアちゃんはダメでしょー。完全水嶋さん狙いだし」
「う……、そ、そうかな」
「大体、俺のタイプじゃない」
「……仲良いのに」
「ノリが合う子と彼女にしたい子はまた違うもんなんだってば」
「……そうかな」
八木原くんと会話をしながらも、私はそわそわと落ち着かなくなった。
やっぱり自分の彼氏が他の女の子と仲良くしてるのを見るのはいいもんじゃない。
水嶋にそんな気全くないって分かってるのに、私って心の狭い女だなあ、なんて落ち込んだ。
そしてリアちゃんと八木原くんがくっついてくれればいいのに、なんて自己中な考えを一瞬でも持ったことを、二人に申し訳ないと思った。
しばらくすると具材のいっぱい入った鍋がテーブルへと運ばれてきて、「あー、二人とももう飲んでるぅ!」なんてリアちゃんに明るく責められたりして、四人の食事会はスタートした。