ラッキービーンズ【番外編】
「クリスマス」
「え?」
「四人で鍋リベンジだって?」
「えっ……」
「リアちゃん、メイもヤギも了承してくれたって言ってきたんだけど」
水嶋の腕の中で心臓の鼓動が落ち着かなくなる。
リアちゃん、伝達能力高過ぎだよ……。
大体、私は了承した覚えなんてないのに……。
そう言いたいけど、それってただの言い訳だ。
ハッキリと断るチャンスならいくらでもあったのに、お茶を濁したのは他でもないこの私なんだから。
「予定があるのはどっちだよ」
水嶋の声色が真剣に怒った感じじゃないのがせめてもの救い。
すがるように顔を上げると、目が合って髪を撫でられた。
「メイ」
「……ごめんね? でも私、本気で4人で過ごしたいって思ってるわけじゃなくて」
「分かってるよ。だけど自分がこうしたいって思ってるなら、大事なことは意思表明しろよ。それともメイにとってクリスマスなんてそんなもん?」
「ち、違うよ! 私達の初めてのクリスマスだもん! ほんとは高くないけどちょっとお洒落なレストランで食事して、一緒にツリーを見に行って、部屋でプレゼントを交換してちっちゃなケーキを食べて……」
「え?」
「四人で鍋リベンジだって?」
「えっ……」
「リアちゃん、メイもヤギも了承してくれたって言ってきたんだけど」
水嶋の腕の中で心臓の鼓動が落ち着かなくなる。
リアちゃん、伝達能力高過ぎだよ……。
大体、私は了承した覚えなんてないのに……。
そう言いたいけど、それってただの言い訳だ。
ハッキリと断るチャンスならいくらでもあったのに、お茶を濁したのは他でもないこの私なんだから。
「予定があるのはどっちだよ」
水嶋の声色が真剣に怒った感じじゃないのがせめてもの救い。
すがるように顔を上げると、目が合って髪を撫でられた。
「メイ」
「……ごめんね? でも私、本気で4人で過ごしたいって思ってるわけじゃなくて」
「分かってるよ。だけど自分がこうしたいって思ってるなら、大事なことは意思表明しろよ。それともメイにとってクリスマスなんてそんなもん?」
「ち、違うよ! 私達の初めてのクリスマスだもん! ほんとは高くないけどちょっとお洒落なレストランで食事して、一緒にツリーを見に行って、部屋でプレゼントを交換してちっちゃなケーキを食べて……」