ビター・スイート・ラヴ
「ええ、しばらく待ってみたけど先に済ませたわ。このところ、いつも帰り
が遅いから」


「今ちょうど忙しい時期なんだ」


「大変ね。体調崩さないようにしなくちゃ」


「ああ、そうだな」



 それきり会話が途切れた。



 浩輔はテレビのスイッチを入れ由香に先に休むように言った。



 テレビの内容は全く頭に入らず、あさみのことで頭の中は一杯だった。
取り敢えず明日改めて、あさみと話し合うつもりでいる。



 あれこれ悩んでいても仕方ないので、熱い風呂に入って早々に寝ることに
した。



 翌日、浩輔は出社して部内を見渡したが、あさみの姿はなかった。



 席をはずし、あさみの携帯に連絡してみたが、直ぐに留守番電話に変って
しまい捕まらない。
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