六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
その冷たい笑い声に、背筋が凍るのを感じた。
「お前にこれを与えておいて、回収するのを忘れたのか?
それとも、昨日与えられたのか?」
「……っ」
どっちにしても、瑛さんが罰されてしまう。
答えられないでいると、アキちゃんが唸った。
《私の意思で術者を離れ、主の元へ赴いたのだ!
何が悪い!》
「ほぅ、話せるまでに成長しているのか。
……捨て置けぬな」
滋の手が光ったと思うと、急にアキちゃんが苦しみだした。
「やめて!離して!」
「できぬな」
バリバリと霊力がスパークする音がする。
小さな雷のような光の中で、アキちゃんは悲鳴をあげた。
「アキちゃん!!」
あたしは滋の手にしがみついて、歯を立てる。
爪が彼の皮膚を削るけど、全く効果はないようだった。
「消えろ!!」
「やっ、いやああああっ!!」