六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
「は、ははは……。
笑わせるな、夢見姫」
滋はくつくつと喉を鳴らす。
「……そなたとは、わかりあえぬようだな」
「……そうですね」
「捕らえてやろう、夢見姫」
そう言うと、滋は突然あたしに蜘蛛の巣を投げつける!
(切り裂け!!)
念じると、体勢を立て直していた鷹が、
その羽根を蜘蛛の巣に向かって放つ。
刃と化したそれは、蜘蛛の巣をバラバラに切り裂いた。
「ほう……結界さえなければ、
そこそこできると言うわけか。
さすが、夢見姫」
面白そうに滋は笑った。
笑いがおさまった後、その喉をヒュウゥとおかしな音が通って。
「小娘が!!!!」
そう、怒鳴った。
ビリビリと空間が震える。
あたしはすくんでしまいそうな身体を、必死で奮い立たせた。
「私にたてついた事を、後悔させてやるわ!!」