六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
滋の手から、蜘蛛の糸が放たれる!
鋭い針となるそれは、キラキラと光った。
(防いで!!)
今度は霊力だけで、目の前に防御壁を作る。
針達は弾かれ、床に転がって消えた。
「姉ちゃん、攻撃しろ!」
太一の声が遠くから聞こえる。
彼は既に、一人の術者を倒したようだった。
(……切り裂け!!)
あたしも無我夢中で念じてみる。
しかし鷹が放った羽根の刃は、
強化された蜘蛛の巣に阻まれてしまう。
「同じ手が、効くか!」
滋が一足飛びで、距離を詰めてくる。
その拳には、紫色の炎が宿っていた。
「寝ろ!!」
声と共に、拳が突き出される!
(防げ!!)
霊力の壁が、何とかあたしの目の前に出現する。
両手を伸ばし、ドーム状の壁を支えるが……。
滋の拳は、じわじわと壁をえぐる。
そして。
「きゃあぁぁっ!!」