六花の翼〈リッカ ノ ツバサ〉【完】
あたしは壁ごと、吹き飛ばされた。
「姉ちゃん!!」
しかし壁が衝撃を吸収したらしく、
転がった床からすぐに立ち上がる。
「ほう、根性があるな。
……いつまでもつか……」
滋の手に再度、力が集まる。
あたしも攻撃をしてやろうと、霊力を手に集める。
しかし、その時だった。
「くぅっ!!」
「!太一っ!!」
太一が二人の敵の攻撃を、両手で受けている事に気づく。
一人は刀、一人はお札で太一を傷つけようとしていた。
(太一を助けて!!)
迷わず鷹を太一の元へ飛ばす。
その鋭い爪とくちばしで、傷ついた敵は太一から離れた。
ホッと息をついた、その時。
「姉ちゃん!!」
「!!」
視界の端に、紫色の炎が見えて――。
防御しようとした時には、既に遅かった。
「っ!!」
脇から殴り付けられたあたしは、派手に吹っ飛んだ。
背中を砦の壁にぶつけ、一瞬息が止まる。