孤島 臨終朗の誤算
ギィィイィィッ!

死門逝風と水銀月華、二つの刃が交錯する。

金属同士の威嚇し合うような音。

それは野獣が牙を剥き、咆哮し合う様にも似ていた。

そんな人食いの野獣を操る、剣客二人…。

「水銀月華と鍔迫り合いしても、刃毀れ一つしない…いい刀だ」

「誰に物を言っている、俺の刀だぞ?刃毀れなぞ…」

俺は蹴足でみつきの腹を蹴る!

「するかっ!」

白い制服に残る、俺の足跡。

女子ゆえに軽量。

後方に吹き飛ばされたみつきは、背中を鉄骨に強かに叩きつけられる!

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