遊びじゃない

あいつがそんなに気が回る奴だったとは、今までの付き合いだったら全然気付かなかったし、まず気付こうともしなかったかも。

だから、結果的には麻生さんとのコトをゆうに知られたことはよかったのかもしれない。

「さ~てとっ」

うっかり寝てしまいそうな意識を覚醒させるために大げさに勢いをつけて立ち上がる。

天気もいいことだし、可愛いベビードレスでも選びに行こうかな。なんなら夕食はゆうを誘ってもいいし。

このところは、週末でも連絡が付けば一緒に夕食を食べたりしていて。
お互いカレカノのいない生活で、お互い興味を持っているわけでもなくて、縛りあうわけでもなくて…とても楽で都合のいい関係を保てていて。

美織がベビーのお世話で私の面倒を見てくれなくなったら、その代わりはゆうがしてくれるのかと想像して、やっぱりかみ合わないんだろうと思うと自然と口元に笑みが浮かんでいた。
< 149 / 266 >

この作品をシェア

pagetop