遊びじゃない

「シャワーも浴びたら?」

「そんな、とんでもない。」

なにをそんなに警戒してるのか、怯えたように首を振って、バスルームに消えるゆうを見送ってから、破れたコンビニの袋をガサガサと漁りながら自然に口角が上がってしまう。

だって、飛び出たワインは私の好きな梅ワインだし、缶チューハイもビールも私の好きな銘柄が揃っている。

おまけに枝豆とチーズと、すこし温くなってるけどなぜか別袋に包まれた鶏皮もある。

言ったかどうかも覚えていないようなことを覚えていたようなゆうが、ただの草食系おじさんなのに何だか可愛く思える。


よし、出てきたらいい子いい子してやろう。

なんて可愛い奴なんだよ、ただの一言ですぐに飛んできて、私の好物まで買ってきてくれるなんてさ。

なんだか嬉しくなってきて、鼻歌交じりでテーブルにそれらを並べる。
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