遊びじゃない
バスルームから出てきたゆうは、ホッとしたような泣きそうな微妙な顔をしていたけど、ご機嫌になってきた私に頭をナデナデされて、溜息とともにその場にしゃがみ込む。
「どしたっ?」
「…それは僕のセリフだよ。寂しいなんていうから、まおちゃんが死んじゃったらどうしようかと思って…すごい慌てて…おでんも熱かったし…袋、置いてあった自転車の籠に引っ掛けて倒しちゃうし…」
「死ぬって…。そんな大げさだって。」
クスクス笑いながらゆうと目線の高さを合わせると、ホントに泣きそうになっている真剣な瞳とぶつかる。
「大げさじゃないよ。僕の大好きだったうさぎも、寂しくて死んじゃったんだよ!?」
……おいおい、おっさん。あんた、歳いくつだよ。